お寺の手帖

「お寺の手帖」は暮らしの中で役に立つお寺の知識や、宗派や尊像など、
みなさまが興味をもたれるお話を当寺副住職の浅井将玄がわかりやすく語ります。

今月の聖語 令和元年8月

2019年9月1日(日)

お寺の本堂前の掲示板に毎月今月の聖語として日蓮聖人のお言葉を掲示させていただいております。

御檀家様の中で読み忘れてしまった方の為にもこちらで毎月あげていきたいと思いますので拝読頂けたら幸いです。

日蓮聖人御遺文 「御輿振御書」

「滅するは生ぜんが為

下るは登らんが為」

解説〜プラス思考〜

昔ある村に「三年峠」と呼ばれ恐れられた峠がありました。そこで転んだら3年しか生きられないというので、みんな注意して歩きました。ところがある男が転んでしまったのです。

「俺はもう3年しか生きられない」

と嘆き悲しみました。そこへ別の男が現れ

「もう一度峠へ行って、今度は10遍でも20遍でも転べばいい」

と言いました。

「逆に考えれば1遍転べば3年は確実に生きられるということ。それなら転ぶほどその分長生きできるぞ」。

物事は受け取り方次第です。ピンチの裏には同じ量のチャンスが用意されてるものです。

日蓮聖人ご遺文「御輿振御書」

本書の題「御輿振」とは、寺社の僧徒や神人が朝廷や幕府に対して仏力・神威をかざして訴えを主張したことです。かつてはそういったことが度々行なわれていました。

日蓮聖人は伝教大師最澄の

「末法の時代に近づくとき、法華一乗の教えが弘まる」

との言葉を引き出され、逆に正法興隆の契機になると述べられています。

文永6年(1269) 聖寿48歳