お寺の手帖

「お寺の手帖」は暮らしの中で役に立つお寺の知識や、宗派や尊像など、
みなさまが興味をもたれるお話を当寺副住職がわかりやすく語ります。

今月の聖語 令和7年12月

2026年1月1日(木)

教主釈尊の愛子なり

『法華取要抄』/
文永11年(1274)53歳

解説  =私たちは…=

 「私なんかいてもいなくてもいい!」と思うことがあります。しかし実は私たちは、お釈迦さまから願われ、その愛し子としてこの世につかわされたかけがえのない存在です。自分の見方を転換すれば、自信と誇りと勇気を持って日々、人生を歩んでいけます。

 すべての生物の遺伝情報はDNAという4つの塩基文字によって書かれています。親から子へと伝えられ、今の自分を生きていく生命の設計図。「生き物みな兄弟」は観念ではなく科学的な事実です。

 分子生物学者のある人はこういった奇跡を「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいます。私たち仏教者でいうと「仏神のお働き」です。まさに私たちは教主釈尊の愛子です。いのちの神秘、いのちの不思議を感じ、合掌せずにはいられません。

 日蓮聖人ご遺文 『法華取要抄』

 佐渡在島中にご草案を書かれ、身延山ご入山後、早々に発表されたと考えられています。聖人5大部に次ぐ重要書とされ、題号も自ら付けられています。

文永11年(1274)53歳

令和8年となりました。あけましておめでとうございます。

今年も皆様にとって良き一年となりますようにご祈念申し上げます。