お寺の手帖

「お寺の手帖」は暮らしの中で役に立つお寺の知識や、宗派や尊像など、
みなさまが興味をもたれるお話を当寺副住職の浅井将玄がわかりやすく語ります。

今月の聖語 令和元年12月

2020年1月2日(木)

「受くるはやすく

持つはかたし」

※「持つ」という漢字はここでは全て「もつ」と読まずに「たもつ」と読みます。簡単に説明致しますと、物をもつ時の意味合いではなく 受け続ける や もち続ける と言った意味合いで捉えて頂けますと幸いです。

日蓮聖人御遺文「四条金吾殿御返事」

解説 〜継続こそ力なり〜

「一念発起」という言葉があります。意を決して1つの事柄に取り組もうと立ち上がるのは大いに良い事です。しかしながらそれ以上に大切なのは、それを継続させることではないでしょうか。

継続は地味です。飽き易く迷いも起こり不安になりがちです。

しかしやり続けましょう。とにもかくにも自分を信じ、このご縁を下さった仏様を信じて続けましょう。

おのずと結果はついて来るはずです。

日蓮聖人ご遺文「四条金吾殿御返事」

本書は真跡は伝わってませんが「此経難持鈔」との事異称があります。その名の通り聖人の檀越で強固な信仰を持つひとりが四条金吾氏でした。しかしその金吾氏にもさまざまな迫害が加わり動揺が生じたのです。それを励ますために与えられたのが本書でありました。

聖人の教えの肝要は持ち続けること。持つとは継続であり、決して手放さないことです。

法華経信仰にはこの厳しさが要求されます。しかしその先には必ず喜びが待っているのです。

文永12年(1275) 聖寿54歳